2015年12月8日火曜日

自分の可能性を追求する。

自分の可能性を自分で限定するな。

元野球監督の野村克也さんのお言葉だそうです。


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生きていくうちにいろいろな経験を積むと、自分のことをわかったような気になってしまうことってあるんだよね。

例えば、学校のテスト。
テストを受ける前は、自分がなにが得意でなにが不得意かがわからなくても、テストを何度も受けることで、どうやら自分は算数が得意で国語が苦手なようだとか、どうやら自分は英語が得意だけれど理科が苦手なようだとか、自分の得意不得意が見えてくるでしょ?

つまりいろいろな経験を積むことで、人は自分に対する理解を深めることができるんだよね。
ただね、経験は毒にも薬にもなるから注意が必要です。

経験のいい面は、自分に自信を持たせてくれることです。
上の例だと、「算数ができた」とか「英語ができた」とかいう経験は、自分の自信につながって、ますますがんばることができるよね。

逆に良くない面は、自分の可能性を限定させようとしてしまう点です。
上の例だと、「国語ができなかった」とか「理科ができなかった」という経験は、その科目に対する苦手意識を生み出してしまいがちです。「自分はその科目に向いていない」と考えてしまうかもしれないよね。
けれど、本当は小説家になれるだけの文章表現の才能があるのだけれど、漢字をうまく読めなくてテストの点数がたまたま悪かっただけなのかもしれません。
科学者になれる才能があるのに、自分の興味のない分野が理科のテストで出ただけかもしれません。
自分の可能性を限定してしまうと、せっかくの才能を活かせないかもしれないよね。

失敗の経験をしたら、しっかりと振り返ることで、無意味に自分の可能性を限定することを避けることができます。

国語のテストでよくない点数をとったとしたら、テストのどこができてどこができなかったのか、しっかり振り替えるのが大事なんだよね。
そうすることで「自分は国語が苦手」という考えから「今の自分は漢字が苦手だけれど、国語は苦手じゃない」って考えることができます。

もう一つ大事なことは、「自分は~~が苦手」と考えるのではなくて、「今の自分は~~が苦手」って考えることね。

「自分は漢字が苦手」と考えれば、自分には漢字の能力がないから漢字を克服できないと誤解しやすいです。
「今の自分は漢字が苦手」と考えれば、今はだめだけれど将来は克服できるって希望を持てるよね。

経験を積むたびに、自分の可能性を限定していったら、生きることが辛くなっちゃうよね。逆に、経験を積むたびに、自信だったり希望をもてたら、生きることを楽しめるよね。


読んでくれてありがとさん!!