2015年11月22日日曜日

守備とは、現状を変えるためにある。

成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。新しい現実をつくりだす。新しい問題をつくりだす。

経営学者のドラッカーさんのお言葉だそうです。


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成功が、人を弱くすることがあります。

成功すると、周りの人の君に対する接し方が変わるんだよね。
成功する前は周囲が冷たくても、成功したとたんに君に対する接し方が暖かくなることってあります。
周りからちやほやされて、居心地が一気に変わります。
冷たかった環境が、ヌルマ湯のように居心地がよくなります。
でもね、その居心地の良さが危険なんだよね。
居心地がよくなって、満足して、成長が止まってしまうことがあるんだよね。
居心地がいいから、その環境から出て他に挑戦する気持ちがなえてしまうことがあるんだよね。
真冬でものすごく寒い時期に、暖かい家から出るのをためらっちゃうことってあるでしょ?
挑戦する気持ちや、創造する気持ちを失った人は、縄張りをつくって現状維持に努め始めます。
自分がいままで築いた地位や名誉、人間関係にこだわって、新しい勝利を目指すことが怖くなるんだよね。


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守備とは、守り備えると書きます。

例えば、ボクシングで考えてみようか。
ボクシングの守備では、選手は何を守って、何に備えているのでしょうか?


「自分を守って、敵の攻撃に備える」って考える子もいると思います。
答えは考える人の数だけあるから、これも一つの正解だと思います。
参考までに、ブイチの考えも伝えるね。
ボクシングの守備の場合、「自分を守って、自分の攻撃に備える」ってブイチは考えています。カウンターを狙うとかね。
つまり、勝利の準備をすることが守備の本質だとブイチは考えています。だって、守ってばかりじゃ勝てないもの。

「現状を維持するための守備」と「現状を変えるための守備」は明確に違います。

前者は挑戦する気持ちもなければ、進歩もありません。現状が維持されるか、もしくはゆっくりと衰えていきます。
ボクシングの場合、守ってばかりで攻撃しなかったら、ずっと殴られつづけていずれ倒れてしまいます。

この考えは、普段の生活でも通用すると思うんだよね。
過去の成功や現在の地位にこだわって、変化も挑戦も拒んで、現状を維持するための守りにはいったとたん、成長はとまって衰退が始まるんだよね。
守りに入るなって言っているわけじゃないよ。守備はとっても大事です。
ただ、守った先になにがあるのか、ぜひ考えてみてくださいな。
そこには希望や勝利はあるのでしょうか?

読んでくれてありがとさん!!